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【経済】NYの視点:ハト派のロックハート・アトランタ連銀総裁も利上げに傾斜


アトランタ連銀のロックハート総裁は講演テキストの中で、米連邦公開市場委員会(FOMC)が「後手に回ることを懸念しない」としながらも、「利上げが近いうちに適切になる」と予想外にタカ派的な見解を示した。「見通しが少しでも変化した場合は、ゼロ金利の据え置きが正当化される」と慎重な姿勢を維持すると同時に、利上げの論証が現在から12月会合までに引き続き強まると予想していることを明らかにした。9月や10月に直面していたリスクも軽減すると予想している。また、10月連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で、政策のフォワードガイダンスを、「次回会合で利上げ利上げが適切かどうかの決定に関し、進展を判断していく」に変更したことで、市場の利上げへの期待が変化したことに満足していると述べた。

ロックハート総裁は2015年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有し、通常はハト派として知られている。米国労働省がワシントンで6日に発表する10月の雇用統計で15万人前後の雇用が確認されれば、利上げに一段と近づくことになる。市場エコノミストの平均予想は18.4万人の雇用増。ゴールドマンのエコノミストは本日、予想を従来の17.4万人から19万人の引き上げ。予想に一致した場合でも、年初来の雇用の平均は19.4万人と、20万人を若干かける水準となり年内の利上げが可能となる。

《NO》

 提供:フィスコ

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