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【市況】<マ-ケット日報> 2015年11月5日

 5日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比189円高の1万9116円で、8月28日以来の高値をつけて引けた。前日の米国株は安かったものの、外国為替市場で円安が進行したことや、中国上海株が大きく続伸したことが支援材料となった。郵政3社が引き続き人気を集めていることも投資家心理を暖かくしているようである。

 昨日の米国市場はFRB議長が12月の利上げの可能性を示唆したことでダウ平均が3日ぶりに小反落した。直近2日間で250ドル以上も上げていた反動といった面の方が強かったが、市場は目先の利食いのきっかけに利用した感がある。この日発表された景気関連指標は堅調で、相場もそれに応じて底堅さを保っている。さて、昨日は一時1万9000円台に乗せながら大引けで維持できず、上値の重さを感じさせた日経平均だが、本日は寄り付きから1万9000円台を奪い返し、そのまま上値を伸ばして引ける腰の強さを見せた。材料は米利上げ観測に伴う円安進行だが、中国上海株が連日で大きく値を上げていることも中国不安後退につながった模様。昨日上場した郵政3社株の値動きも予想を上回る好調ぶりで、フシ目の集中する1万9000円台前半を抜きにかかるような姿勢を見せている。週末に米雇用統計の発表を控え、一気に200日移動平均線(1万9238円)を超えられるかは不明だが、地合いは悪くなくじわりと上値をうかがう流れと見受けられる。(ストック・データバンク 編集部)

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