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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 18,800円~19,100円。 

 米ダウ平均は、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が、12月利上げの可能性について言及したことにより、年内利上げの警戒感から利益確定の動きが急がれ反落。ただ、シカゴの日経平均先物は、為替市場で円安基調が一段と強まったことが評価され、150円程度値上がり(大証日中比)して取引を終えていることから、東京市場の朝方は買い先行ら19,000円の大台前後での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、トヨタ(7203)などの自動車株や、三菱商事(8058)などの商社株など、時価総額の大きい主力銘柄の決算発表を控えていることから、積極的な売買は難しく、また、原油価格の下落で、エネルギーセクターは冴えない動きが想定されることから、19,000円の大台を超えた水準では上値の重い値動きが予想される。

 ただ、中国経済などの外部環境に対する不安感が後退するなか、円安ドル高を材料に輸出セクターは堅調に推移する公算だけに、マーケットの下値は底堅い動きとなりそうである。

 テクニカル的には、昨日は75日移動平均線(19,035円前後)を一時は上抜きながらも、後半失速し下回っての大引けとなったことから、引き続き75日移動平均線が上値抵抗線となり、下値はボリンジャーバンドの+1σ(18,838円前後)が支えることとなりそうだ。但し、一目均衡表抵抗帯である雲(18,924円前後)が本日から一段下がり、始値から上抜いての取引開始となりそうなことから、この水準を維持して大引けを迎えれば、雲抜けとポジティブな変化が見られ、今後の動きには期待が高まるであろう。

 新興市場のジャスダック平均は、昨日の取引でボリンジャーバンドの+1σ(2,567ポイント前後)を割り込んでしまったことから、+1σ~中心線(2,536ポイント前後)での値動きとなりそうで、マザーズ指数は、一目均衡表の基準線(781ポイント前後)が、目先の下値メドとして意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 18,800円~19,100円。(ストック・データバンク 編集部)

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