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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円前後で推移か、米長期金利上昇や欧米株高を意識した円売り継続も


3日のドル・円は東京市場では120円85銭から120円60銭まで下落したが、欧米市場でドルは121円23銭まで反発し、121円06銭で引けた。

本日4日のドル・円は121円前後でやや堅調推移か。米長期金利の上昇や欧米株高を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日に行われた講演で「ECBの資産購入はスムースに進行、好影響をもたらしている」との見方を示した。ドラギ総裁は「成長、インフレ見通しに下方リスクが見られる」と指摘したが、現在の金融緩和策については「12月の会合で再検討する必要があるだろう」と述べた。

物価安定のためには、ECBの理事会メンバーの一部は量的緩和策の強化が必要であると考えているのかもしれない。しかしながら、12月の理事会で量的緩和策の強化が決定されるとは限らない。市場関係者の間では、米国は12月に利上げを行い、ユーロ圏と日本は追加緩和を実施するのではないか?との見方が出ているようだ。日本、ユーロ圏の金融政策は米利上げによる影響を最小限に抑えることが目的との声も聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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