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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FCC、トリドール、イビデン、日東電工

■エフ・シー・シー <7296>  2,388円  +234 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 10月30日、FCC <7296> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比2.0%増の50.2億円に伸び、従来の35.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。四輪車用クラッチ事業が米国・中国向けの販売好調や内作費の削減などで、営業損益が1.6億円の赤字→16.4億円の黒字に急浮上したことが寄与。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の102億円→108億円に5.9%上方修正。減益率が15.7%減→10.8%減に縮小する見通しとなった。

■エス・エム・エス <2175>  2,236円  +215 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 エス・エム・エス<2175>が急反発。岩井コスモ証券が10月30日付で投資判断を新規に「A」とし、目標株価を2800円に設定したことが好材料視されているもよう。創業以来、増収増益を継続中であることに加えて、高齢化社会が進む中で、中期的に年4割前後の営業増益を続ける可能性が高いと高評価。16年3月期についても、会社計画の営業利益27億200万円に対して30億円と上振れを見込んでいる。

■壱番屋 <7630>  5,880円  +510 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 30日、壱番屋 <7630> に対してハウス食G <2810> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。

■トリドール <3397>  1,682円  +144 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 10月30日、トリドール <3397> が16年3月期の連結税引き前利益を従来予想の51.7億円→60.9億円に17.8%上方修正。増益率が43.1%増→68.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。テレビCM効果やフェア商品の好調などで、丸亀製麺を中心とする国内事業の既存店売上高が計画を上回ることが寄与。不採算店舗の閉店や人件費の効率化、LED照明の導入などによる経費削減なども利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の13.5円→17円(前期は10円)に増額修正したことも支援材料。

■GMO-CH <7177>  906円  +73 円 (+8.8%)  本日終値
 GMOクリックホールディングス<7177>が急騰。同社と大和証券グループ本社<8601>は先週末30日、資本業務提携すると発表したことが好感されている。大和証券グループとFX取引で高い実績を持つGMOクリックが経営資源を相互に活用することで、事業拡大を目指す。大和証券グループはGMOクリックの発行済み株式数の9.6%に相当する1110万株を取得する。また、将来的には20%をメドに株式を追加取得する可能性もある。

■アウトソーシング <2427>  2,391円  +178 円 (+8.0%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が急伸。同社は10月30日取引終了後、15年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は565億2100万円(前年同期比30.5%増)、営業利益は18億800万円(同45.1%増)といずれも高変化を示した。これが大きく好感されるかたちで買いを呼び込んでいる。メーカー直接雇用の期間工を正社員で受け入れるかたちの採用が順調に進捗したことで、一人当たり採用コストの上昇を抑えつつ増員が利いたことが収益を押し上げている。同社は製造請負や開発の受託が主力としているが、IT分野と建設分野においても、旺盛な顧客ニーズに応えて、技術者の配属人数を順調に増やしており、収益機会の拡大に反映させた。

■イビデン <4062>  1,811円  +133 円 (+7.9%)  本日終値
 10月30日、イビデン <4062> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.3%増の128億円に伸び、従来の33.3%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。スマートフォン用パッケージ基板の新製品が大きく伸びた電子事業が収益を牽引した。販管費の抑制や円安による採算改善に加え、投資有価証券売却益の発生も増益に貢献した。同時に、3.62%の自社株買いと6.6%の自社株消却を発表。株主還元を好感する買いが向かった。

■ジーテクト <5970>  1,607円  +104 円 (+6.9%)  本日終値
 10月30日、ジーテクト <5970> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比38.2%増の54.6億円に拡大し、従来の14.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。北米やアジア向け自動車用プレス部品の販売好調や円安による収益押し上げ効果で、24.2%の大幅増収を達成したことが寄与。国内での試作品売上の増加に加え、原価低減による採算改善も利益を押し上げた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→30円(前期は24円)に増額修正したことも支援材料。

■日東電工 <6988>  8,250円  +426 円 (+5.4%)  本日終値
 10月30日、日東電 <6988> が16年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比40.2%増の597億円と、従来予想の520億円を上回って着地したことが買い材料。スマートフォン向け光学フィルムや工業用テープの販売が大きく伸びたことが寄与。医療関連材料や高分子分離膜の伸長に加え、円安による収益押し上げ効果も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→140円(前期は120円)に増額修正したことも支援材料。

■大同特殊鋼 <5471>  489円  +24 円 (+5.2%)  本日終値
 大同特殊鋼<5471>が逆行高。ゴールドマン・サックス証券では、16年3月期中間決算発表で悪材料出尽くしと指摘。カタリストは全て出尽くした上、コストダウンが短期業績を下支えるとの見方で、史上初の自社株買いも好感されると解説。レーティングを「売り」から「中立」に、目標株価を420円から480円に引き下げている。

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