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【市況】決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中/オープニングコメント


 2日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。10月30日の米国市場は、売り買い交錯となる中、銀行株に売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比210円安の18880円だった。これにさや寄せする格好から、利益確定の流れが先行することになりそうだ。

 また、中国財新製造業PMI(10月)のほか、英製造業PMI(10月)、ユーロ圏製造業PMI改定値(10月)、米ISM製造業景気指数(10月)などの経済指標の発表が予定されており、これらを見極めたいとのムードもありそうだ。祝日を挟むこともあり、商いは膨らみそうにない。決算発表が本格化しており、決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中しやすいだろう。

 決算については決算内容によって株価が大きく反応するなど明暗が分かれており、嫌気される局面においてはイレギュラー的な価格形成になりやすいだろう。短期的にはトレンド追随となり、その後はイレギュラー価格の修正を狙った中期スタンスになる。決算が一巡し、市場環境も政策期待などでの先高期待が強まるようだと、修正リバウンドが強まる可能性もある。

 また、祝日明けは郵政グループ上場の一大イベントが注目される。過剰な初値とはならないだろうが、好スタートとなれば、その後の個人の資金回転が利きやすくなり、中小型株などへの波及が意識されよう。郵政関連銘柄などへの波及も意識される可能性があり、先回り的な動きも出てきそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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