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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月30日

 10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比147円高の1万9083円で、8月28日以来、2カ月ぶりに1万9000円台に乗せて取引を終えた。取引時間中は上げ幅を266円まで広げる場面も。日銀の金融政策は現状維持でやや失望を誘うところがあったが、日銀の会合終了後に「政府が3兆円程度の補正予算検討」と伝わると一気に1万9000円を超えて行った。日米の金融政策という材料をこなしたことで、来週からは投資家も動きやすくなってこよう。

 昨日の米国市場は買い材料に乏しくダウ平均は小反落した。前日の急伸で3カ月ぶり高値に達していたことや欧州株の下げでやや売り優勢となったようだ。注目された7-9月GDP速報は事前予想並みでほとんど材料視されなかった。さて、待ちに待った日銀金融政策決定会合を迎えた本日の東京市場は、昼頃に「政策の現状維持」が伝わると日経平均は150円安というネガティブな反応に。しかし、失望された割に下値を売り込む動きはそこまでで、その後は政府による「3兆円補正予算」という報道をきっかけにプラス圏へ浮上。1時半頃には1万9200円台まで一気に上げ幅を広げていった。終盤は上値200日移動平均線(1万9210円)を意識して伸び悩んだが、今後の日銀の追加緩和への期待も残り、来週以降も緩やかな相場回復が見込めそうである。(ストック・データバンク 編集部)

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