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【経済】「加工肉に発がん性」は非科学的、中国肉類協会が異議


ハムなどの加工肉に発がん性がある??と発表した世界保健機関(WHO)関連組織の見解に、中国の業界団体・中国肉類協会が異議を唱えている。「慎重さを欠き、かつ非科学的な見解」と指摘した。中国新聞網が28日付で伝えた。
WHOの外部組織である国際がん研究機関(IARC)は26日、ハムやソーセージなどの加工肉について、「発がん性がある」と発表。800件以上の研究論文を分析した結果、加工肉を毎日50グラム食べ続けると、大腸がんになるリスクが18%上昇すると指摘した。
一方、中国肉類協会の専門家はIRRCの発表について、「全世界の研究者の見解を代表しているものではない」と主張。「中国で最も加工肉を食べる習慣があるとされる四川省や湖南省で、他地域より大腸がんが多いという話は聞いたことがない」と反論した。むしろ肉類などの動物性たんぱく質を取らないと、免疫力の低下などにつながる恐れがあるという。
ただ、今回のIARCの発表によって、中国の食肉産業従事者が優れた製品づくりに取り組み、産業全体がレベルアップしていく??といったプラスの効果をもたらす可能性もあるとした。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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