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【市況】東京株式(前引け)=朝高後に値を消す展開

 29日前引けの日経平均株価は前日比17円安の1万8885円と小反落。前場の東証1部の売買高概算は11億3225万株、売買代金概算は1兆3388億2000万円。値上がり銘柄数は891、対して値下がり銘柄数は864、変わらずは147銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は、買い優勢で始まった後に利益確定の売りに値を消す展開となった。前日の米国株市場では、想定されていたとはいえFOMCで利上げが見送られたことから目先買い安心感が浮上し、NYダウが200ドル近い上昇をみせた。この流れを受けて東京市場でも主力株中心にリスクを取る動きが強まり日経平均は1万9000円台を回復して始まったが、その後はあすの日銀金融政策決定会合を前に徐々にキャッシュポジションを高める動きが顕在化した。寄り前に発表された9月の鉱工業生産指数は市場コンセンサスを上回ったが、これが金融政策決定会合での追加緩和見送りの思惑につながり買いが手控えられたという指摘も出ている。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗しており、全相場の気迷いムードを反映している。
 個別では、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が商いを伴い堅調、キーエンス<6861>も高い。沖電線<5815>が急伸、オークマ<6103>、山崎パン<2212>も値を飛ばした。サンフロンティア<8934>、パナホーム<1924>も大幅高。半面、スタンレー電<6923>が急落、任天堂<7974>、三井金<5706>も大きく値を下げた、ファーストリテ<9983>、航空電子<6807>も安い。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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