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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は続落、FOMC発表を控え慎重ムード


【ブラジル】ボベスパ指数 46740.85 -0.64%
28日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比302.10ポイント安(-0.64%)の46740.85で取引を終えた。47441.50まで上昇した後、46388.14まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは20、値下がりは41、変わらず2であった。

ブラジル株に対する割安感、また、NY原油先物の急反発に(一時46ドル乗せ)、ブラジル株の買いが先行した。しかし、その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きを決定したが、声明に「12月会合で利上げ検討」との文言を追加。米国の利上げが新興国の通貨や株式市場を圧迫するとの思惑から、売りが優勢になったもよう。

【ロシア】MICEX指数 1726.61 +0.04%
28日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比0.72ポイント高(+0.04%)の1726.61で取引を終了しており、ほぼ横ばい。1708.40から1727.39で推移した。

この日はブレント原油先物の急反発が(一時49.23ドル)、ロシア株の押し上げにつながった。米国内全体の原油在庫が予想ほど増えなかった一方で、原油先物の受け渡し拠点やガソリン・留出油の在庫が予想以上に減少したことが、原油反発の背景。ただ、取引終了後に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え、上値は限定的になったもよう。

【インド】SENSEX指数 27039.76(-0.78%)
28日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比213.68ポイント安(-0.78%)の27039.76、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同61.70ポイント安(-0.75%)の8171.20で取引を終えた。

売りが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に下げ幅を拡大させた。成長ペースの鈍化観測が引き続き足かせに。発表された10月のMNI企業景況感指数は62.3となり、前月の61.4から改善した。ただ、予想以上の利下げ(50ベーシスポイント)が実施されたにもかかわらず、回復は1ポイント以下にとどまったことについて、景気回復が予想以上に遅れる恐れがあると指摘された。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利および声明の発表を控え、慎重ムードが継続した。

【中国本土】上海総合指数 3375.20 -1.72%
28日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比59.14ポイント安(-1.72%)の3375.20ポイントと5日ぶりに反落した。

利食い売りに押される流れ。上海総合指数は前日までの4日続伸で3%超上昇しただけに、短期的な過熱が警戒された。指数はこのところ、心理的節目の3500ポイントが上値抵抗線として意識され、戻り売り圧力も高まっている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。第18期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)が開催中のため(29日まで)、政策期待が続いている。

《NH》

 提供:フィスコ

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