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【市況】29日の株式相場見通し=米国株の大幅上昇を好感し続伸

 29日の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容が発表され、イベント通過による懸念払拭から買い優勢となりそうだ。ただ、日経平均株価の1万9100円水準には複数の抵抗線があるため、上昇は小幅にとどまりそうだ。
 28日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比198.09ドル高の1万7779.52ドルと3日ぶりに大幅反発し、7月22日以来、約3カ月ぶりの高値水準となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文が、12月の利上げ開始に含みを持たせる内容となり利上げ観測が意識され、一時下げに転じる場面もあった。ただ、前日の引け後に発表されたNYダウ構成銘柄のアップルの7~9月期決算が大幅な増収増益となり、全体相場を押し上げた。さらに、原油先物価格の大幅反発を受け、エネルギーや素材関連株の堅調も全般の上昇を牽引した。ナスダック総合株価指数は、前日比65.545ポイント高の5095.690と反発した。
 29日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=121円10銭前後の水準と前日に比べて円安・ドル高で推移している。
 日程面では、9月の鉱工業生産指数速報、9月の生産動態統計速報、東京モーターショー2015開幕(~11月8日)に注目。海外では米7~9月期GDP速報値が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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