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【市況】決算はアク抜け、織り込み済みなど、読み難い状況【クロージング】


28日の日経平均は反発。125.98円高の18903.02円(出来高概算17億1000万株)で取引を終えた。27日の米国市場は弱い値動きだったが、注目されていたアップルについては、一株利益、売上高ともに予想を上振れたことが、安心感につながった。また、ファナック<6954>が第2四半期決算を発表し、通期計画を上方修正。コンセンサスの範囲内ではあるが、前日に大きく売り込まれていたこともあり、買い優勢の展開に。そのほか、ソフトバンクグ<9984>がアリババの決算を手掛かりに強い動きをみせており、こちらも指数をけん引する格好となっている。

もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果を見極めたいとの模様眺めムードも強く、上値追いは慎重。上海指数の弱い値動き等も手控え要因になっているとみられる。一方で、日銀の追加緩和への期待感も根強い。買い方は慎重だが、売り込む流れにもなりづらく、売り方の買戻しといった需給が押し上げているように映る。

明日はFOMC通過でアク抜けが意識されるほか、中国では第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が閉幕することから、政府の政策等が注目される。とはいえ、決算発表が本格化する中、今回の決算についてはアク抜け、織り込み済みなど、読み難い状況でもある。市場の反応を見極めてからの短期的な値幅取り狙いの売買にとどまりそうである。

《AK》

 提供:フィスコ

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