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【経済】(中国)経済指標に懐疑的な見方が優勢、人民銀が「5中全会」前に緊急利下げ実施


中国人民銀行は23日、政策金利を0.25%引き下げると発表。24日から適用する。これは昨年11月以来6度目の利下げとなる。また、人民銀は、預金準備率を0.25%引き下げ、預金金利の上限も撤廃して金利の完全自由化を発表した。

市場関係者は、第18期中央委員会第5回総会(5中全会、26-29日)の開催を目前に人民銀が緊急利下げに踏み切ったことについて、中国経済が予想以上に悪化している可能性が高いとの見方を示した。発表された7-9月期の国内総生産(GDP)成長率(前年同期比)は6.9%となり、市場予想の6.8%を上回り、この時期での利下げ必要性が低いと指摘された。また、中国の経済指標の透明度が低いとも批判されている。

ほかに、中国もほかの国と同様にデフレ圧力に苦しんでいると指摘されている。人民元の上昇に伴う輸入価格の下落が物価の下落圧力を強めていることが背景にある。なお、現在の中国のインフレ率は1.6%にとどまり、一段鈍化のリスクが高いと指摘されている。

《ZN》

 提供:フィスコ

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