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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円台で推移か、日銀10月緩和期待でリスク選好の円売り継続へ


23日のドル・円は東京市場では120円99銭から120円23銭で推移、欧米市場では一時121円48銭まで上昇し、121円47銭で引けた。

本日26日のドル・円は121円台で推移か。中国の追加緩和を受けて、日本銀行は10月30日開催の金融政策決定会合で追加緩和を決めるとの思惑が広がっているようだ。国内株高が予想されることから、リスク選好的な円売りは継続する見込み。

日銀の黒田総裁は10月7日の記者会見で「物価の基調は着実に高まっている」との認識を示しており、この時点で市場関係者の間からは10月に追加緩和が行われる可能性はゼロに近いとの声が聞かれた。

しかしながら、世界経済の成長は予想以上に鈍化するのではないか?との声は増えている。中国人民銀行(中央銀行)は23日、1年物の貸出基準金利(政策金利)を0.25ポイント引き下げることを決定した。中国の追加緩和は時間の問題との見方が多かったが、金融緩和だけでなく財政出動による新たな景気対策が講じられるとの見方もある。

市場関係者の間では、中国は国内経済の減速に対して適切に対応しているとの見方が多いようだ。中国の行動は日本銀行の金融政策にも影響を与える可能性がある。欧州中央銀行(ECB)は12月に量的緩和策の強化を決定するとの見方も多いだけに、日銀が金融政策の現状維持を続けることは難しくなっているのかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

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