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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年10月23日

 今週の日経平均終値は18825円30銭、前週末比533円50銭高でした。

 直近1カ月あまりの上値のカベとなっていた日経平均の1万8500円を今週は見事に上回ってまいりました。最近の下値の堅さのベースにあった金融緩和への期待。それが今月末の日銀政策会合を待たずして、先に欧州が追加緩和に踏み切る姿勢を明言したことで、期待が現実になりつつあると市場は認識し始めました。もともと米国の利上げ観測が大きく後退していたので流れは金融相場(強気)に傾いていましたが、欧州がこの流れを決定づけようとしています。すでに欧米の株価はかなり回復しており、日経平均もまずは夏(8月)からの下げの半値戻りに当たる1万8923円は超えてくるでしょう。そこから上は7月9日安値(1万9115円)、75日移動平均線(1万9163円)、200日移動平均線(1万9166円)、一目均衡表の雲上限(1万9181円)、8月28日の戻り高値(1万9192円)など多くの抵抗ポイントが集中しており、一気に上抜くにはさらなる材料が欲しいところでもあります。都合よく来週末には日銀金融政策決定会合があり、自ずとここには期待がかかります。日銀も何かしら動きを見せれば金融相場再来決定としてより戻り歩調を強めていけるでしょう。来週は日銀相場。強気相場へのカギは現在日銀が握っています。(ストック・データバンク 編集部)

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