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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月23日

 23日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比389円高の1万8825円で、8月31日以来、約1カ月半ぶりの高値水準まで回復してきた。取引時間中は高値が一時1万8915円(479円高)まであり1万9000円に迫ろうかという勢いも。買い材料はあまり想定していなかった欧州の追加金融緩和観測で、市場は円安という副産物にも恵まれ局面を大きく進展させている。

 昨日の米国市場はECB総裁の追加金融緩和示唆発言を受けてダウ平均は300ドルを超える大幅高に。終値は8月18日以来の高値をつけて引けた。欧州中銀が予想外ともいえる12月の追加金融緩和を示唆したため、金融相場復活を期待する資金が一気に流入した。この日の米国は住宅指標の改善も後押し要因となっている。さて、日経平均の1万8500円以上は政策絡みの材料が欠かせないところであったが、はからずもあまり期待していなかった欧州から強力な支援材料が伝わり、これが米株高、円安と相まって東京市場を新しい局面に導いた。今月末の日銀の金融政策会合にも思惑が働き、日経平均は開始から300円を超える上げ幅を示現。後場開始直後には479円高まで上げ幅を広げて行った。さすがに過熱感が働いたのか終盤はやや利食い売りに押されたが、米利上げ観測の後退と合わせた金融相場再来への期待はにわかに強まっている。いい流れを引き継ぎ、来週は1万9000円に絡むような展開が期待できそう。(ストック・データバンク 編集部)

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