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【市況】22日の香港市場概況:ハンセン指数は続落、内外環境の不透明感を嫌気


22日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比143.85ポイント(0.63%)安の22845.37ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が48.93ポイント(0.46%)安の10600.52ポイントと、そろって続落した。売買代金は691億6600万香港ドル(20日は657億2300万香港ドル)と薄商い。

内外環境の不透明感が重し。原油や非鉄などの商品相場が軒並み下落するなか、昨夜の米株が続落した流れを継いだ。中国財政部が21日、「国有企業・国有持株会社(金融関連は含まず)の利益総額が今年1-9月に、前年同期比で8.2%減少した」と発表したことも投資家のセンチメントを冷やしている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。本土株が反発に転じるなか、香港の各指数も中盤から下げ幅を縮小した。

ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が4.1%安、通信キャリアの中国移動(941/HK)が3.1%安、中国聯通(762/HK)が2.9%安と下げが目立った。中国移動に関しては、4G携帯通信の9月・加入純増数が前月比で1割縮小したことも逆風となっている。原油相場安が嫌気され、石油株も下落。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%安、中国石油天然気(857/HK)が2.7%安と値を下げた。

H株証券セクターもさえない。海通証券(6837/HK)が2.7%安、広発証券(1776/HK)が2.4%安、中信証券(6030/HK)が1.3%安で引けた。借り入れた資金を用いた株式投資(信用取引など)が本土市場で再び増加傾向にあるなか、当局が取引規制を強化するとの観測が浮上したことを売り材料視している。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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