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【特集】ファーストロジック Research Memo(8):2016年7月期は引き続き増収増益を予想、将来への投資の年に


■業績動向

(2) 2016年7月期見通し

ファーストロジック<6037>の2016年7月期について、売上高1,251百万円(前期比37.1%増)、営業利益575百万円(同22.3%増)、経常利益551百万円(同19.9%増)、当期利益369百万円(同28.5%増)を予想している。売上高営業利益率は46.0%となる予想だ。

売上高の伸びは2016年7月期も「楽待」からの収入によるところが大きいとみられる。会員数、PV数、掲載物件数などは今期も順調な拡大が続くと期待され、これらKPIの上昇が売上単価の上昇へとつながると弊社では考えている。一方、「大家さんの味方」は内容拡充の途上であり、今期の収益貢献度は限定的と弊社ではみている。

今期の売上高営業利益率が46.0%に低下する予想となっている背景は、将来の成長のための投資の増加が原因だ。商品開発の面では、「大家さんの味方」の拡充に集中的に投資を行う計画だ。人員採用面では営業職、マーケティング職、開発職などを採用予定としている。

今期の業績について、前期同様、計画を上回る決算を期待する向きもあろうが、弊社では大幅な上方修正の可能性は低いとみている。理由は、同社が今期を将来に向けた投資の年と位置付けているためだ。仮に収益が計画を大幅に上回りそうな場合には、広告宣伝や前述の投資額を上積みして、来期以降の収益成長加速をより確実なものにしようとしてくるとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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