市場ニュース

戻る
 

【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円前後で推移か、追加緩和への思惑がリスク回避の円買い抑制


21日のドル・円相場は、東京市場では119円76銭から120円07銭で推移。欧米市場ドルは一時120円09銭まで上昇したが、119円92銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は120円前後で推移か。日本銀行による早期追加緩和への思惑は後退していないことから、株安の展開でもリスク回避の円買いが広がる可能性は低いとみられる。

21日発表された日本の9月貿易収支は1145億円の赤字となり、6カ月連続の赤字計上となった。財務省によると、9月の輸出額は前年同月比+0.6%にとどまった。中国向け輸出の減少が影響したものとみられている。輸入額は、原油価格の下落などによって前年同月比-11.1%。輸入額の減少は予想以上との見方が多い。

市場関係者の間からは「中国向け輸出が増えない場合、日本の貿易収支が黒字になることは難しい」との声が聞かれている。米国向け輸出が今後も順調に推移するとは限らないことから、輸出主導による景気回復は期待できそうもない。日本銀行による早期追加への期待は再び高まっているが、財政支出を伴う景気対策が導入されない場合、追加緩和策は奏功しないとの意見もある。

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均