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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円前後で推移か、日本の貿易黒字予想でリスク選好的な円売り抑制も


20日のドル・円相場は、東京市場では119円45銭から119円78銭で推移。欧米市場ドルは119円97銭まで上昇し、119円85銭で取引を終えた。

本日21日のドル・円は120円前後で推移か。20日の欧米市場では米住宅指標の改善を好感したドル買いが観測されたが、本日発表の日本の9月貿易収支は黒字となる見込み。貿易収支の改善を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

21日発表される9月貿易収支は、870億円程度の黒字となる見込み。予想通りならば、6カ月ぶりの黒字計上となる。9月上中旬時点の貿易収支は477億円の黒字だった。前年同期は7707億円の赤字だった。原油安の影響で輸入額は前年同期との比較で約6000億円減少しており、貿易収支の黒字転換の要因となった。

ただ、輸出額は前年同期比+5.1%で大幅ではないが伸びている。原油価格が安定し、輸出が順調であれば、毎月の貿易収支は黒字に転換するだろう。米国が年内に利上げを実施してもドル・円相場は円高・ドル安の方向に動く可能性がある。

《FA》

 提供:フィスコ

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