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【特集】クリレスHD Research Memo(5):磯丸水産の積極的な新規出店が中長期的な成長を牽引


■成長戦略

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は、今期(2016年2月期)を初年度とする中期経営計画を推進している。積極的なM&Aを通じて成長性のある業態を同社の成長に取り込む「グループ連邦経営」の下、1)オーガニックな出店(既存の国内外事業)、2)国内M&Aの実施、3)更なる海外展開により、成長を加速する計画となっている。

2016年2月期の業績予想を大幅に増額修正したことや「グループ連邦経営」が軌道に乗ってきたことを踏まえ、中期経営計画についても増額修正を発表した。最終年度となる2018年2月期の目標として、売上高150,000百万円(修正幅+42,000百万円)、経常利益10,700百万円(修正幅+1,700百万円)を掲げており、3年間の平均成長率では、売上高が年率29.4%、経常利益が同34.6%と高い成長率の実現を目指している。

オーガニックな国内外の事業については、好調な海鮮居酒屋業態「磯丸水産」が、積極的な新規出店(年間40店舗を予定)により同社の中期的な成長をけん引する想定である。また、主力のCRカテゴリーについても、新設されるショッピングセンターや既存ショッピングセンターのテナント入れ替えなどをターゲットとして、年間30~40店舗の出店により着実な伸びを計画している。

一方、重要な成長戦略として位置付けているM&Aについては、不確実性があることから、これまでの計数目標の中には織り込んでいなかったが、「グループ連邦経営」が軌道に乗ってきたことから、今回の修正中期経営計画には反映されている。また、海外展開についても、北米や新たなASEAN地域への進出などにより更なる拡大を図る方針である。2018年2月期の売上高目標150,000百万円の中には、M&A及び更なる海外展開による上乗せ分として18,000百万円が含まれているようだ。

また、同社は4年後の成長イメージとして「VISION 2020」も発表した。2020年2月期の目標として、売上高2,000億円を目指す内容となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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