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【経済】青島ビールがサントリーと合弁解消、155億円で折半出資2社を完全買収


中国ビール2位の青島ビール(168/HK)は19日、サントリーホールディングスとの合弁を解消することを明らかにした。サントリー中国法人から、合弁会社2社の権益各50%を計8億2291万人民元(約155億円)で取得する。取引完了後、同2社は青島ビールの完全子会社となる運び。青島ビールは16日後場に株式売買を一時停止したが、本日(19日)から再開する。
完全子会社化するのは、2013年に設立された三得利青島ビール(上海)公司と青島ビール三得利(上海)銷售公司の2社。上海市と江蘇省でビールの生産、販売を手がけている。青島ビールは今回の取引によって、経営能力を強化し、シナジー効果を得ることができると説明した。
なお、両社の合弁解消に関しては、16日時点で日本のメディアが報じていた。ビールの消費が伸び悩むなか、サントリーは中国での経営資源を好調な洋酒やワインに集中させていく方針という。合弁解消後、サントリーは青島ビールからブランドライセンス料を受け取る形に切り替える。
中国のビール消費量は、景気の減速や「倹約令」による中高級外食の低迷を受け、14年に約20年ぶりのマイナス成長に沈んだ。国家統計局のデータによると、今年6月まで13カ月連続で前年の実績を割り込んでいる。今年1~6月のビール販売量は、前年同期比6.17%減の2456万9100キロリットルに縮小した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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