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【市況】底堅い展開か、経済指標が堅調なら利益確定売りも


『米株式市場』

 15日のNY市場は上昇。週間新規失業保険申請件数が40年ぶりの低水準となり、労働市場の堅調さが好感された。また、NY連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数など指標低調で利上げ観測が後退。ダウ平均は217.00ドル高の17141.75、ナスダックは87.25ポイント高の4870.10。

 グローベックスの米株先物は小安く推移しており、NYダウで40ドル安程度を織り込んでいる。前日の大幅上昇の反動も意識されやすいだろう。一方で、欧州市場は全般小高く推移しているほか、上海は続伸となっており、緩和期待等が高まっている状況。アジアや欧州市場の上昇の流れを受けて、底堅い展開が期待されそうである。

 もっとも、本日はゼネラル・エレクトリックが予定されているが、来週には主要企業の決算発表がピークを迎える。これを見極めたいとの模様眺めムードも強まりやすい。経済指標では鉱工業生産指数(9月)、設備稼働率(9月)、ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(10月)、JOLT求人件数(8月)が予定されている。昨日は失業保険申請件数が低水準だったことよりも、その他の低調な指標が年内利上げ観測を後退させたことのインパクトの方が大きかったようにみられる。本日の指標は改善が予想されており、利益確定材料につながる可能性がありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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