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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月16日

 16日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比194円高の1万8291円だった。欧米の株高を好感し朝から買いが先行。アジア株全般も堅調に推移し、一時は300円高まで上げ幅を広げる場面があった。後場に入ると週末ということもあって手じまい売りに押されたが、日本のファンダメンタルズに直結する買い材料がない中ではまずまずの上昇だったといえそうだ。

 昨日の米国市場は低調な経済指標の発表がかえって金融緩和長期化観測につながり、ダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。株価水準は8月19日以来2カ月ぶりの高さ。中国上海株が堅調に推移していることも安心材料となっている。さて、東京市場も目先の下値不安後退から買い戻しが優勢となり、日経平均は終日150円高~300円高の範囲で推移した。昨日の上げが急だったことから事前には100円高程度しか見込まれていなかったが、市場には政策への漠然とした期待やPKO的買い支えへの思惑が混じり、思いのほか売り方が買い戻しをさせられたといった印象がある。東証1部の出来高は20億株と今週最低で実需復活の感はない。個別では横浜のマンション問題に関係していたことが判明した日立ハイテク <8036> が反落。ユニーGHD <8270> との統合を正式発表したファミリM <8028> は負担増への懸念から大幅反落。一方、アイフル <8515> 、アコム <8572> など消費者金融株が買われ相次ぎ年初来高値更新へ。業績上振れの宇部興 <4208> も高値更新となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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