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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、欧州株高を好感


【ブラジル】ボベスパ指数 47161.15 +0.96%
15日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比450.71ポイント高(+0.96%)の47161.15で取引を終えた。47187.58から一時46321.48まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは43、値下がりは20、変わらず1であった。

格付け会社フィッチが、「ブラジルの格付けをBBB-に引き下げ(従来BBB)、見通しはネガティブ(継続)」と発表。投機的等級の一歩手前となり、財政の悪化次第では一段の格下げがあり得るとしたことから、ブラジル株の売りが一時強まった。しかし、引けにかけては、米株の上昇幅拡大(NYダウ一時219ドル高)に連れてか、買い戻されて上昇に転じた。

【ロシア】MICEX指数 1731.91 +0.52%
15日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比8.90ポイント高(+0.52%)の1731.91で取引を終了した。1723.56から一時1746.67まで上昇した。

前日の取引終了後に発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気認識が弱められ、FRBの年内利上げ観測が改めて後退したことから、欧州株高となり、ロシア株も上昇した。また、ロシアの第3四半期の企業業績が好調だったセクターが株高となり、指数を押し上げた面もあったもよう。

【インド】SENSEX指数 27010.14 +0.86%
15日のインドSENSEX指数は5日ぶりに反発。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比230.48ポイント高(+0.86%)の27010.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同71.60ポイント高(+0.88%)の8179.50で取引を終えた。

小幅安で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、その後は狭いレンジでもみ合った。両市場とも前日まで4日続落しており、足元の値ごろ感から下値を拾う展開が活発になった。また、外国人投資家(FII)の買い継続も指数を下支えした。FIIは14日までに4日連続の買い越しとなった。ほかに、本日のアジアの主要な株式市場が底堅い展開を示したことも買い安心感を与えた。

【中国本土】上海総合指数 3338.07 +2.32%
15日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比75.63ポイント高(+2.32%)の3338.07ポイントと反発した。上海総合が節目の3300ポイント以上で引けるのは、8月21日以来、約2カ月ぶりとなっている。

中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開催を前に、政策期待が高まっている。5中全会では、インターネットなどの戦略性新興産業、アジアと欧州を結ぶ一大経済圏構想「一帯一路」、地方経済発展構想(北京・天津・河北経済圏や長江経済圏など)、環境保護、国有企業改革などがテーマとなる見込み。関連銘柄が軒並み上昇し、ストップ高する銘柄が続出した。物価統計の低迷を受け、当局は近くデフレを回避するため追加の金融緩和策を打ち出すとの観測も流れている。

《NH》

 提供:フィスコ

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