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【市況】追加緩和期待が強く買い戻しが意識されやすい需給状況/オープニングコメント


 16日の東京市場は買い先行の展開となろう。15日の米国市場では、指標低調で利上げ観測が後退するなか、NYダウが200ドル超の上昇となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の18215円となり、これにさや寄せする格好から始まろう。これにより14日の下落局面で空けたマド(18126-18223円)を埋めてくる可能性がある。

 ただし、週末要因から積極的な売買は手控えられるとみられ、買い一巡後はこう着感の強い展開になりそうだ。また、米国の上昇についても、利上げ観測の後退を受けてとみられ、為替市場では円安に振れにくい状況。また、米国では主要企業の決算が本格化しているが、日本でも来週から決算が本格化してくるため、様子見ムードが高まりやすいだろう。

 とはいえ、10月30日の日銀の追加緩和期待が根強く、海外勢による買い戻しによる需給要因から下値の堅さは意識されやすい。また、「1億総活躍社会」に向けた政策期待なども高まりやすく、物色意欲は強そうである。インデックスに絡んで上昇した後は、個人主体による中小型株での値幅取り狙いの売買も活発だろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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