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【市況】18000円の攻防、緩和期待が売り込みづらくさせる【クロージング】


15日の日経平均は大幅に反発。205.90円高の18096.90円(出来高概算21億7000万株)で取引を終えた。米株安の流れを受けて売りが先行し、寄り付き直後には17800円を割り込む局面もみられた。しかし、前日に300円超の下落となった反動もあり、売り一巡後はじりじりと切り返しをみせると節目の18000円を回復。しばらくは18000円処でのこう着が続いていたが、後場に入ると一時18170円まで上げ幅を拡大させる局面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターではゴム製品、医薬品、その他製品、情報通信、パルプ紙、陸運が上昇。半面、海運が唯一マイナスだった。規模別指数では大型、中型、小型株指数がいずれも2ケタの上昇となり、その中で中小型の強さが目立つ。

日経平均は18000円を挟んでの推移となった。インデックスに絡んだ商いが中心とみられるほか、個別をみても25日線レベルでの攻防をみせている銘柄が多く、自律反発の域は脱せないだろう。決算発表が今後本格化してくることを考慮すると、日経平均は18000円処でのもち合いが続きそうである。

とはいえ、日銀は月末に展望リポートをまとめるが、その際に物価シナリオを下向きに修正することを議論すると報じられている。追加緩和政策への期待感が高まりやすく、緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識しておきたい。

《AK》

 提供:フィスコ

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