市場ニュース

戻る
 

【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は18000円、25日線レベルでの攻防


15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は18000円、25日線レベルでの攻防
・ドル・円は119円00銭付近、株安懸念が後退
・前日急落の三住建設<1821>、洋ゴム<5105>は反発、旭化成<3407>は急落


■日経平均は18000円、25日線レベルでの攻防

日経平均は反発。138.21円高の18029.21円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えている。米株安の流れを受けて売りが先行し、寄り付き直後には17800円を割り込む局面もみられた。しかし、前日に300円超の下落となった反動もあり、売り一巡後はじりじりと切り返しをみせると、節目の18000円を回復してきている。

セクターでは医薬品、ゴム製品、サービス、その他製品、パルプ紙、情報通信、証券などが堅調。一方で、海運、繊維、食料品、保険、化学などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数がいずれも2ケタの上昇となり、中小型の強さが目立つ。

日経平均は再び節目の18000円のほか、25日線を回復してきている。5日線辺りが上値抵抗として意識されやすく、一先ず戻り一巡感が意識されやすい。もっとも、インデックスに絡んだ商いが中心であるため、先物等の動きに振らされやすい面はある。18000円処での底堅さが意識されてくるようだと、上げ幅を拡大させてくる可能性はありそうだ。

また、米国ではゴールドマン・サックス・グループ、シティグループ、ブラックストーン・グループなどの決算が予定されている。新規失業保険申請件数(先週)、消費者物価コア指数(9月)、ニューヨーク連銀製造業景況指数(10月)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月)なども控えており、これを見極めたいムードから、基本的には18000円処でのこう着になりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は119円00銭付近、株安懸念が後退

ドル・円は119円00銭付近で推移。日経平均株価が下げ一巡後、割安感などを背景に買われたことなどから、株安への警戒感が後退。リスク回避の円買いは観測されなかった。

ドル・円は119円00銭近辺で推移。日経平均株価は138円高で午前中の取引を終了した。リスク回避的なドル売りは縮小しており、上海総合指数は小幅高で推移していることから、ドルは底堅い動きを続ける可能性がやや高まっている。ドル・円は118円74銭から119円17銭で推移。

ランチタイムの日経平均先物は前日比80円高の18020円で推移している。出来高は2.3万枚と商いは引続き閑散。買戻し一巡後は18000円レベルでのもみ合いとなっている。なお、前場の東証一部売買代金は1.02兆円と現物市場も商いは少ない。

12時30分時点のドル・円は119円00銭、ユーロ・円は136円68銭、ポンド・円は184円19銭、豪ドル・円は87円46銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・KDDI<9433>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>が日経平均値上がり寄与度上位
・前日急落の三住建設<1821>、洋ゴム<5105>は反発、旭化成<3407>は急落
・医薬品が上昇率トップ、第一三共<4568>、協和キリン<4151>の上昇目立つ


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・13:30 8月第3次産業活動指数(前月比0.0%、7月:0.2%)
・13:30 8月鉱工業生産確報(7月:前月比-0.5%)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均