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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:クリレスHD、ヤマハ発、洋ゴム、GSユアサ

■クリレスHD <3387>  2,988円  +418 円 (+16.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 14日、クリレスHD <3387> が16年2月期の連結経常利益を従来予想の67億円→72億円に7.5%上方修正。増益率が52.9%増→64.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。既存店売上高が想定を上回って推移していることに加え、6月に買収した和食レストランの業績上積みも寄与し、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。同時に、16年2月末割当で1→3の株式分割を実施すると発表。流動性の向上などを期待する買いも向かった。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,714円  +86 円 (+3.3%)  11:30現在
 ヤマハ発動機<7272>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が14日付リポートで投資判断を「3」から「2」へ、目標株価を2700円から2900円へ引き上げたことが好材料視されている。第3四半期累計営業利益は前年同期比38%増の980億円程度になると予想。二輪車は、インドネシアやブラジルの低迷で全体的には台数減は続くが、欧米の販売好調や円安効果により、24%増の80億円と営業増益を予想。また、マリンは、ロシア不振で国内減産だが、米国好調と円安により31%増益、特機は、ROVの増産効果と円安により38%増益をそれぞれ見込んでいる。その他事業(19%増の40億円)も、IMやPASの販売増により、それぞれ増益を予想している。

■東洋ゴム工業 <5105>  2,453円  +58 円 (+2.4%)  11:30現在
 東洋ゴム工業<5105>が反発。14日の取引終了後、鉄道車両や船舶などに使われている防振ゴム製品でも不正があったと発表したが、前日午後に日経電子版などで伝わり急落していた反動などで、この日は買いが優勢となっている。建物用の免震ゴムの性能偽装問題を受けて実施した、緊急品質監査で発覚したもので、子会社東洋ゴム化工品で製造・販売した一般産業用防振ゴム部品で出荷前の材料製造段階で試験をしなかったり、試験結果を改ざんしたりしていたという。問題行為のあった製品は189品番、8万7804個に上り、過去10年間で18社に出荷していたとしている。

■GSユアサ <6674>  514円  +12 円 (+2.4%)  11:30現在
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>に買いが先行。トヨタ自動車<7203>が2050年までにエンジンだけで走る自動車の販売をほぼゼロにする長期目標を掲げるなか、ハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)、電気自動車(EV)などエコカー周辺の自動車部品や部材を手掛ける銘柄に思惑が錯綜。そのなか、リチウムイオン電池の育成に重点を置く同社にとって、ビジネスチャンスが膨らむとの見方が買いを後押ししているようだ。

■大成建設 <1801>  812円  +15 円 (+1.9%)  11:30現在
 大成建設<1801>、清水建設<1803>、鹿島<1812>など大手ゼネコンをはじめ、青木あすなろ建設<1865>、銭高組<1811>、浅沼組<1852>など中小型建設株が上値追いの動きを強めている。前日は三井住友建設<1821>がマンション基礎工事虚偽データ問題で売り込まれたことを受け、他の建設株にも連想売りの動きが広がったが、結果的に買い場を提供し、きょうは総じて買い戻される展開となっている。震災復興需要に加えて、ここ活発化する都市再開発や東京五輪関連のインフラ、さらにリニア中央新幹線工事とビッグプロジェクトが相次ぐ状況にあり、大手を中心にかつてない好収益環境が業績増額期待を盛り上げている。さらに、TPPの大筋合意に伴い安倍政権は日本の強みとするインフラ輸出で活路を開く構えにあることも建設セクターへの新たな切り口で注目されている。マレーシア、ベトナム、ブルネイのWTOの協定を締結していない3カ国で市場開放が進み、国土交通省が重視する東南アジア地域でのセールスに勢いがつくとの思惑が強力な追い風をもたらす。

■FFRI <3692>  9,390円  +160 円 (+1.7%)  11:30現在
 14日、FFRI <3692> [東証M]が、同社の標的型攻撃対策ソフトがバンキングマルウェア「SHIFU」を検知・防御できることを確認したと発表したことが買い材料。検知・防御が確認できたのは、法人向け標的型攻撃対策ソフト「FFR yarai」と個人・SOHO向けセキュリティソフト「FFRI プロアクティブ セキュリティ」の2製品。「SHIFU」は国内の銀行を標的とした不正ソフトで、今年4月ごろから広がり始め、日本の銀行14行を攻撃対象としていたことが報道されている。

■ツルハホールディングス <3391>  10,040円  +170 円 (+1.7%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>の戻り一服場面は拾い場だろう。既存店売上高が好調だ。16年5月期は上期が前年同期比1.3%増、下期同0.1%増(年間は前期比0.7%増)の想定だが、第1四半期(5月16日~8月15日)は同6.2%増で着地。9月も前年同月比4.0%増となっている。高付加価値商品のカウンセリング販売強化が奏功したほか、訪日外国人需要の取り込みにも成功した。今期は110店の新規出店(閉店22店予定)と83店の改装でさらなる売り上げ増を見込む。また、11月に中国・四国が地盤のレデイ薬局<3027>を連結子会社化するが、業績予想には織り込んでおらず、上振れは濃厚とみられている。

■電通 <4324>  6,580円  +60 円 (+0.9%)  11:30現在
 電通<4324>が反発。ゴールドマン・サックス証券は14日、同社株の投資判断の「買い」と目標株価7000円を継続した。7~9月期の連結営業利益は前年同期比16%増の340億円とおおむね会社計画線で着地すると予想しており、同証券予想の16年3月通期の営業利益予想1100億円(会社計画比10%上振れ)を据え置いている。「国内外ともに好調な業績モメンタムを継続する」と予想。国内事業が堅調なほか、中国は、2ケタ成長率の勢いを維持していることなどを評価している。

■サイゼリヤ <7581>  2,563円  +18 円 (+0.7%)  11:30現在
 サイゼリヤ<7581>が堅調。同社は14日の取引終了後、16年8月期の連結業績予想を発表。売上高は1474億円(前期比5.8%増)、営業利益は84億円(同11.8%増)、純利益は46億円(同21.9%増)と2ケタ増益を見込んでいる。国内外における継続的な新規出店や店舗サービスの品質向上などの取り組みを推進しており、好調な業績が今期も続く見通し。15年8月期連結決算は売上高1392億7700万円(前の期比10.9%増)、営業利益75億1100万円(同36.9%増)、最終利益37億7400万円(同3.2倍)となった。

■いちごHD <2337>  315円  +2 円 (+0.6%)  11:30現在
 いちごグループホールディングス<2337>が小反発。14日引け後、16年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比47.9%増の146億700万円、営業利益は同57.3%増の49億1300万円で着地した。ただ、9日引け後に開示した業績予想と同水準で、株価への反応は限定的となっているようだ。アセットマネジメント事業で、スポンサーサポートに伴ういちごオフィスリート<8975>の物件取得に係るフィー収入の増加、および私募ファンドの保有する物件の売却に伴う成功報酬の発生などが利益を押し上げた。このほか、不動産再生事業、クリーンエネルギー事業も増収増益となった。

■トヨタ自動車 <7203>  7,224円  +36 円 (+0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が小幅反発。SMBC日興証券では、16年3月期第2四半期決算は、営業利益で前年同期比22%増の8040億円を予想。グローバル販売は新興国低迷の影響が続いているものの、グローバル生産はタイの減産一巡などから下げ止まり、連結販売台数も前年並みの水準が確保できると解説。円安効果に加え、コスト面では、原価改善の努力や諸経費の増加一巡もあり、会社計画を上回る決算を予想。目標株価を1万500円から1万円に引き下げているものの、レーティング「1」は継続している。

■旭化成 <3407>  801.8円  -115.9 円 (-12.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 14日、旭化成 <3407> が子会社の旭化成建材において、三井住友建設 <1821> の施工した横浜市都筑区のマンション建設で、杭工事の一部に施工の不具合や施工データの転用・加筆があったと発表したことが売り材料。旭化成建材では、建物の補強・改修工事および他棟における調査に要する費用についてはその全額を負担するしている。発表を受けて、不祥事発覚を嫌気した売りが向かった。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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