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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識


15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識
■外資系証券の注文動向:差し引き710万株の売り越し
■前場の注目材料:AppBank<6177>が東証マザーズに新規上場


■緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識

15日の東京市場は売り先行から始まり、その後は底堅さを見極めながらの押し目を探る展開になりそうだ。14日の米国市場では、アジア・欧州市場の弱い流れのほか、ウォルマートの業績見通しの下方修正が嫌気された。NYダウは17000ドルを割り込んでおり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比225円安の17715円だった。円相場は1ドル118円台後半での推移に。

シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は前日に続いてギャップ・ダウンからのスタートとなろう。その後は前日の大幅下落の反動も意識されやすく、押し目拾いの流れも出やすいと考えられる。もっとも、断続的なインデックス売りが続いており、先物市場の動向を睨みながらの展開になる。

また、米国ではウォルマートの下方修正が指数を下押す格好となったが、半導体SOX指数は大きく上昇している。サンディスクが身売り検討との報道が伝えられるなか、半導体関連への再編機運などが材料視されそうだ。

その他、政府は10月の月例経済報告で現状判断を1年ぶりに引き下げた。日銀は月末に展望リポートをまとめる。その際に物価シナリオを下向きに修正することを議論すると報じられており、追加緩和政策への期待感が高まりやすい。緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識しておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き710万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1720万株、買い1010万株、差し引き710万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月7日(水):540万株の買い越し
10月8日(木):460万株の買い越し
10月9日(金):450万株の売り越し
10月13日(火):560万株の買い越し
10月14日(水):420万株の買い越し


■前場の注目材料

・米ウォルマート、業績見通し下方修正
・AppBank<6177>が東証マザーズに新規上場(公開価格:1200円)
・川内原発2号機、きょう再稼働


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 8月日銀マネタリーサーベイ

<海外>
・09:30 豪・9月失業率(予想:6.2%、8月:6.2%)
・09:30 豪・9月雇用者数増減(予想:+0.96万人、8月:+1.74万人)

《SY》

 提供:フィスコ

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