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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着感の強い中で中小型株優位の相場展開に


14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着感の強い中で中小型株優位の相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き420万株の買い越し
■前場の注目材料:中東初、日本のコンビニがドバイにオープン


■こう着感の強い中で中小型株優位の相場展開に

14日の東京市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうである。13日の米国市場は下落。中国の9月貿易統計が不振となり、アジア・欧州株がほぼ全面安となったことで売りが先行している。中国の貿易統計については、前日の段階で鉱業などの弱い値動きが目立っており、織り込まれていると考えられる。

しかし、米企業決算が本格化するなか、金融大手JPモルガン・チェースの7-9月期決算は純利益が22%増だったが、予想を下回ったことから時間外で下落している。半導体大手インテルについては、予想を上回っているが売りに押されており、手控え要因につながりそうである。医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソンの決算後の弱い値動きなども慎重にさせよう。

また、国内でも次第に決算が増えてくるが、前日の動きをみると決算発表で大きく下押す銘柄と急伸する銘柄がハッキリ表れている。短期筋の売買による日中の乱高下ではなく、一方向に大きく振れているため、結果をみるまでは動きづらく、こちらも見極めムードが高まりそうである。

もっとも、前日の動きでは、個人主体による中小型株物色が活発であり、日経平均が200円を超える下げとなる中、マザーズ指数、ジャスダック平均、東証2部指数などはプラスだった。先物主導によるインデックス売買に振らされ難いこともあり、本日も中小型株優位の相場展開になりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き420万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1090万株、買い1510万株、差し引き420万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月5日(月):330万株の買い越し
10月6日(火):700万株の買い越し
10月7日(水):540万株の買い越し
10月8日(木):460万株の買い越し
10月9日(金):450万株の売り越し


■前場の注目材料

・独フォルクスワーゲン、投資を大幅削減へ
・個人の中小型株物色が活発
・中東初、日本のコンビニがドバイにオープン


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 9月国内企業物価指数(前年比予想:-3.9%、8月:-3.6%)
・08:50 9月マネーストック

<海外>
・10:00 メルシュECB理事講演(シンガポール)
・10:30 中・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%、8月:+2.0%)
・10:30 中・9月生産者物価指数(前年比予想:-5.9%、8月:-5.9%)

《SY》

 提供:フィスコ

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