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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月13日

 連休明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比203円安の1万8234円だった。米国株など外部環境は落ち着いていたが、前週末まで急反発してきた反動からか、終日利益確定売りなどに押される展開となった。指数では日経平均の下げが際立っていたが、指数寄与度の高いファーストリ <9983> の続急落(1社で日経平均を65円下げさせた)が響いた格好。東証1部全体で値上がり銘柄と値下がり銘柄の数に大きな差はなく、2部指数やジャスダック平均などは値上がりしていた。内容的には日経平均の下落幅ほど悪くはなかった様子である。

 昨日の米国市場は金融緩和長期化期待からダウ平均が小幅ながらも7日続伸。8月19日以来約2カ月ぶりの高値をつけてきた。ダウ平均の7連騰は本年最長記録。大型M&Aの発表もこの日の相場を下支えした。日本の連休期間中のダウ平均はトータルで80ドル高と安定。中国上海指数は昨日に急伸するなど外部環境は概ね良好であった。さて、そうした環境ながらも本日の東京市場は終日軟調に推移。日経平均の1万8500円というフシ目を前にひとまずの利食い売りが膨らんだ。一方、今月下旬の中国の全体会議における政策への期待から下値は比較的限定された。日欧の金融政策会合も下旬に控えており、緩和期待が相場を下支えしているようである。

 今週の主なスケジュールは、13日(火)中国9月の貿易収支、インテル決算、14日(水)10月の月例経済報告、米9月の小売売上高、バンカメ決算、15日(木)EU首脳会議、シティ決算、16日(金)米9月の鉱工業生産となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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