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【市況】12日の香港市場概況:ハンセン指数は上昇、アジア、欧米株高が支援材料に


12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比272.13ポイント(1.21%)高の22730.93ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が131.40ポイント(1.26%)高の10538.19ポイントと、そろって続伸した。売買代金は872億2700万香港ドル(9日は934億8300万香港ドル)。


内外株高が追い風。米早期利上げ観測の後退で、先週末の欧米株が上昇した流れを継いだ。本土株がこの日、一段高となったことも投資家のセンチメントを上向かせている。中国人民銀行(中央銀行)が10日、これまで山東省と広東省で試験的に実施していた「貸付資産担保再融資制度」について、導入エリアを拡大すると発表したことがポジティブ材料となった。「新たな金融緩和ツール」と報じられ、一部では「中国版QE(量的緩和)」と指摘する声も上がっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が7.7%高、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が5.5%高、ビール事業大手の華潤創業(291/HK)が4.0%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株やエネルギー株も軒並み上昇している。中国聯通など通信株に関しては、キャリア大手3社が共同出資して設立した4G通信基地局の建設・運営を手がける中国鉄塔公司に対し、中央政府直属の中国国新控股公司が出資する見通しと伝えられたことも思惑買いを誘った。中国移動(941/HK)は1.7%高、H株指数銘柄の中国電信(728/HK)は4.2%高で取引を終えている。

証券株も急伸。中信証券(6030/HK)が4.8%高、海通証券(6837/HK)が3.6%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.3%高で引けた。

本土系不動産株も高い。中国海外発展(688/HK)が3.6%、華潤置地(1109/HK)が2.9%、碧桂園HD(2007/HK)が2.4%ずつ値を上げた。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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