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【特集】あいHD Research Memo(1):カード機器事業やラベルプリンタが新たな成長エンジン


あいホールディングス<3076>は傘下に(株)ドッドウエル ビー・エム・エス、グラフテック(株)など25の事業会社を持つ純粋持ち株会社。これらの会社が主に7つの事業を展開し、現在はセキュリティ事業と米国での情報機器事業が利益成長のエンジンとなっている。今期(2016年6月期)からは、買収により強化されたカード機器事業やラベルプリンタも新たな成長エンジンとなりそうだ。

2015年6月期決算は、売上高41,333百万円(前期比11.8%増)、営業利益7,118百万円(同11.2%増)、経常利益8,422百万円(同28.5%増)、当期純利益5,566百万円(同37.7%増)と増収・増益となった。続く2016年6月期も、新規連結子会社の寄与等もあり売上高52,000百万円(同25.8%増)、営業利益8,300百万円(同16.6%増)、経常利益8,600百万円(同2.1%増)、当期純利益5,700百万円(同2.4%増)と予想されているが、主要製品の状況から見て控え目な予想と思われ、上方修正される可能性もありそうだ。

すべての事業部門が利益を計上しているが、現在の成長エンジンはセキュリティ機器と米国での個人向けカッティングマシンが2本柱。さらに今期からは、新たに買収により強化を図ったカード機器事業や新規事業としてラベルプリンタが本格的に業績に寄与する見込み。この結果、今後数年間は安定した既存事業に加えこれら4つの成長エンジンによって利益成長が続く可能性が高い。また、配当性向30%を掲げていることから、今後の業績(利益)によっては更なる増配の可能性もありそうだ。

■Check Point
・15年6月期は2ケタ増収増益、セキュリティ・情報機器がけん引
・16年6月期も増収増益を継続する見込み、上方修正に期待
・セキュリティ、シルエットに加えラベルプリンターの成長にも期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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