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【市況】8日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、利食い売りに押される展開


8日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比160.85ポイント(0.71%)安の22354.91ポイントと反落し、本土企業株で構成されるH株指数が107.38ポイント(1.03%)安の10287.41ポイントと6日ぶりに反落した。売買代金は934億5000万香港ドル(7日は1086億7000万香港ドル)。

高寄り後に売られる流れ。世界的な金融緩和の流れを好感して小高くスタートしたものの、程なくマイナスに転じた。ハンセン指数は昨日、約1カ月半ぶりの高値水準を回復しているため、いったん利益を確定する動きが優勢となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.0%安、ビール中国最大手の華潤創業(291/HK)が5.5%安、即席めん・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が3.2%安と下げが目立っている。海洋石油は7日、原油相場の大幅続伸を材料に前日比13.7%高と急伸していた。

素材関連株もさえない。アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が2.5%安、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が2.2%安、セメント中国大手の安徽海螺セメント(914/HK)が1.6%安、鉄鋼メーカーの鞍鋼(347/HK)が3.9%安とそろって反落した。

一方、マカオ・カジノ株は続伸。金沙中国(1928/HK)が1.6%、銀河娯楽集団(27/HK)が1.4%高ずつ上昇した。それぞれ9月末に年初来安値を付けて以来、ほぼ右肩上がりで上昇している。「中国中央政府がマカオ経済の支援に向けた複数の政策を検討している」と1日に報じられたことや、大手ブローカーが相次いでカジノ株の見通しを上方修正したことなどが支援材料だ。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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