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2015年10月07日16時57分

【特集】MDV Research Memo(9):2015年12月期は増収増益見通し


■業績動向

(3) 2015年12月期予想

メディカル・データ・ビジョン<3902>の2015年12月期の業績予想は、売上高が前期比34.4%増の2,622百万円、営業利益が同0.6%増の262百万円、経常利益が同5.5%増の262百万円、当期純利益が同7.8%増の146百万円を予想している。事業別増収率は、データネットワークサービスが前年比43.9%増、データ利活用サービスが同18.9%を想定している。

データネットワークサービスでは、デジタル健康ソリューション「エースビジョン」において3件の納入が予定されている。パッケージの売上高は、前期比87.3%増加すると見込んでいる。「エースビジョン」は、上期に100床未満の病院に納入し、下期に300床以上と約150床の病院向けの2件が売上高に立つ。このため、下期のパッケージの売上高が大きく伸びることになる。

パッケージソフトの開発費は、3年間にわたり案分して売上原価に算入される。当期に「エースビジョン」が売上げに立つため、2015年12月期に充当される案分費用に加え、2014年12月期に計上していた無形固定資産のソフトウェア仮勘定106百万円が売上原価に算入される。これが予想売上総利益率を前期の80.3%から7.5ポイント悪化させる一因となる。開発費は、2016年12月期も引き続き利益率の圧迫要因となる。ただし、それらの要因がなくなる2017年12月期以降は、売上総利益率が80%超に戻る可能性が高い。

2015年12月期は、新規事業の立ち上がりのため人件費などがかさむ。従業員は、今期上期に19人増加したが、人件費には前期の従業員の増加(31人増)がフルに効いていてくる。

アドホック調査サービスは、2014年12月期にプロジェクトベースの受注が増加したことから大幅な伸びを記録した。受注ビジネスのため、2015年12月期の予算は過去3期の平均成長率をベースに組んだ。前期のビジネスの広がりを踏まえ、営業攻勢をかけており、データ利活用サービスの売上高は今上期に前年同期比60.4%増加した。会社予想では、今下期の同サービスの売上高は前年同期比ほぼ横ばいになってしまう。受注が第4四半期に偏る傾向があるため、早期の増額修正要因にはなりにくいが、2015年12月期後半の上乗せに期待したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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