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【特集】テックファーム Research Memo(4):安全性は健全な水準を維持、収益性の向上に期待


■業績動向

(2)財務状況

テックファームホールディングス<3625>の2015年6月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比1,538百万円増の3,783百万円となった。このうち、流動資産は前期末比481百万円増の2,335百万円となった。主な増加要因は、EBEの子会社化に伴う売上債権の増加で280百万円、第三者割当新株予約権の行使に伴う現預金の増加で155百万円となっている。また、固定資産は前期末比1,050百万円増の1,434百万円となった。EBEの子会社化に伴い、のれんが959百万円増加したことが要因となっている。

一方、負債は前期末比848百万円増の1,516百万円となった。主な変動要因を見ると、未払金の増加が長短含めて506百万円となったほか、有利子負債が138百万円増加した。いずれもEBE株式取得に伴うものとなっている。純資産は新株予約権の行使に伴う資本金及び資本準備金の増加を主因として、前期末比690百万円増の2,266百万円となった。

経営指標を見ると、安全性を示す流動比率や自己資本比率、D/Eレシオなどはいずれも前期よりは悪化したものの健全な水準を維持していると判断される。収益性に関しては、営業利益率で1.1%と低下傾向が続いているものの、原因は不採算案件の発生によるものと明確であり、今後はその対策に取り組むことで収益性の向上が期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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