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【市況】<動意株・6日>(大引け)=OTS、フォーサイド、山崎パンなど

 オンコセラピー・サイエンス<4564>=後場一段高。同社は6日午前11時30分に、新規抗がん剤(低分子化合物)を開発中のタンパク質キナーゼTOPKで重要な働きが見つかり、共同研究者のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授のグループによって論文が公表されたことを発表した。TOPKはがん細胞の増殖に不可欠であることがわかっており、同社ではOTS964などTOPK阻害化合物の開発を進めている。

 フォーサイド<2330>=後場急伸。午後1時ごろ、ゾンビアクションMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)「ETERNALCITY3(エターナルシティ3)」および全世界70カ国、1億人を超えるユーザーがプレイするオンラインFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)「POINT BLANK(ポイント・ブランク)」を日本で独占配信すると発表しており、これを好感した買いが入っている。

 山崎製パン<2212>=大幅続伸。国内大手証券では、16年1月から小麦粉価格は低下するも、値下げせず品質向上を通じて消費者に還元すると予想。競合他社は業績苦戦のため価格競争が激化するリスクは小さいとみて、デイリーヤマザキはグループ総力を挙げたテコ入れ策で直営店舗の赤字が解消されつつあると解説。15年12月期第3四半期営業利益は前年同期比67%増益の45億円(市場コンセンサスは35億円)を予想し、レーティング「ニュートラル」と目標株価2100円を継続している。

 santec<6777>=ストップ高。5日の取引終了後、先月2日に発表した医療機器新ブランド「movu(モビュー)」の第1弾として販売している眼軸長測定装置Advanced Optical Biometer(モデル名・ARGOS)が、FDA(米国食品医薬品局)の許可を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。

 サカタのタネ<1377>=急伸。TPP妥結で日本の農業の競争力強化が重要な国策として浮上するなか、種苗の国内トップメーカーとしての実力が改めて評価されている。同社は品質が均一化され、生育が早く収穫量も多い「F1種子」を国際的に展開、ブロッコリーの種子では世界シェア約6割と群を抜く。海外19カ国・26カ所で生産拠点を擁し、中国やインドなど野菜の消費量が拡大傾向にある新興国を中心に海外市場の開拓が注目されている。

 ラックランド<9612>=続急伸。5日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、10月13日付で東証2部から東証1部市場へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取るする形で買いが入っている。同社は食品や飲食業などの店舗の企画・デザイン・設計・施工・メンテナンスなど商空間の総合サービスを提供。15年12月期連結業績は、売上高275億円(前期比9.4%増)、経常利益7億2000万円(同10.7%増)を見込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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