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【市況】NY株式:ダウは304ドル高、利上げ観測後退を受けた買いが継続


5日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は304.06ドル高の16776.43、ナスダックは73.49ポイント高の4781.26で取引を終了した。先週の雇用統計を受けた、年内の利上げ観測の後退が引き続き好感され、買いが先行。世界銀行が中国の15年成長率を引き下げ、同国での追加緩和期待が高まったことからアジア・欧州株も全面高となった。環太平洋連携協定(TPP)交渉が12カ国で合意に至ったことも好感されており、終日堅調推移となった。ダウは一時320ドルを超す上昇となった。セクター別では全面高となり、自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置の上昇が目立った。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はアクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏が25億ドル相当の株式取得したことが明らかとなり上昇。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は創業者のジャック・ドーシー氏が正式にCEOに就任し、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。運送会社のフェデックス(FDX)はオランダの同業TNTエクスプレスの買収に対する欧州当局の承認に楽観的な姿勢を示したことで買われた。検索大手のグーグル(GOOGL)は本日から持株会社のアルファベットへと社名を変更し上昇。一方で、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は良好な7-9月期出荷台数を発表したものの、通期の出荷目標台数達成に懐疑的な見方が多く、下落した。

本日、衣料品小売りのアメリカンアパレル(APP)が連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請した。2億ドル余りの債務を株式化し、約6か月以内に事業再建を完了する計画だ。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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