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【市況】TPP大筋合意なら好反応、グレンコアの値動きになお警戒


『米株式市場』

 2日のNY市場は上昇。9月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回る14.2万人増となったことから景気減速への警戒感が強まり、寄り付きから大幅下落となった。しかしながら、利上げ観測が後退したことや原油価格や商品価格が上昇したことが見直され下げ幅を縮小、午後になって上昇に転じた。ダウ平均は200.36ドル高の16472.37、ナスダックは80.69ポイント高の4707.78。

 グローベックスは総じて堅調なほか、アジア市場に続いて、欧州市場も軒並み上昇して始まっており、買い優勢の展開が期待される。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で大筋合意に達する見通しと報じられているが、米国時間5日午後辺りに発表される見通し。結果を受けて市場の好反応も期待されるところ。

 足元乱高下が続いているスイスの資源大手グレンコアが香港市場で大幅に上昇したことも手掛かり材料になろう。ただし、きょうは農業事業売却での交渉についての報道が株価上昇の要因になり、香港市場で株価は一時70%を超える上昇を見せた。しかし、終値は17%高くらいと、乱高下は2週目に入っている。資源相場のみならず、市場に大きく影響を与えるため、しばらくはグレンコアから目が離せない。
《TY》

 提供:フィスコ

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