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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月5日

 週明けの市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前週末比280円高の1万8005円で、先月18日以来の1万8000円台回復となった。米国株の上昇とTPP大筋合意見通しが材料となり終日堅調に推移。東証1部の出来高は18億株台と少なかったが、今日のところは売り物が引っ込んで落ち着いた値動きとなった。

 前週末の米国市場は雇用統計がふるわなかったものの利上げ観測が後退したことでダウ平均はかえって大幅反発した。9月の雇用者は事前予想の20万人を大きく下回る14万人増。これを受けてダウ平均は当初250ドルを超える下げを示現したが、逆に利上げ開始時期が来年にズレ込むとの見方が台頭して中頃からプラス圏へ浮上。その後は大引けまで上げ幅を拡大させて行った。景気が軟化して株価が上がる、少し前の相場に戻ったような印象だ。さて、米株高を受けた週明けの東京市場は、TPP大筋合意見通しというプラス材料も加わって、日経平均が1万8000円台を回復する相場となった。中には6日~7日に行われる日銀金融政策決定会合への期待を寄せる向きもあり、先物主導で薄商いの中をスルスルと上げて行く印象に。ただ、チャートの上では1万8000円どころに25日移動平均線が控えており、現状程度の商いでは明確な突破はやや難しい状況。今週は中国市場が連休明けとなるため、中国方面からの後押し材料があれば一段高があるかもしれない。

 今週の主なスケジュールは、5日(月)米9月のISM非製造業景況感指数、6日(火)日銀金融政策決定会合、米8月の貿易収支、7日(水)8月の景気動向指数、8日(木)9月の景気ウォッチャー、9日(金)IMF世銀総会となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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