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【市況】<株式トピックス>=久々に国内イベントに関心

 2日の東京株式市場で、日経平均株価終値は、前日比2円71銭高の1万7725円13銭と小幅ながら3日続伸となった。前日までの2日間で日経平均株価が791円の大幅上昇をみせたことに加え、日本時間今夜の米9月雇用統計の発表が目前に迫っていることもあり、売り先行で一時前日比200円近くまで下落する場面もあった。
 ところが、午前10時半過ぎから売りに一巡感が出て急速に下落幅を縮小する推移となり、消費関連銘柄がリード役となって小幅ながら前日比プラス圏に浮上した。
 市場関係者のあいだでは「これまでずっと海外要因にばかり振り回されていたが、来週は久々に国内イベントに関心が向かいそうだ」との話題が出ていた。
 日銀金融政策決定会合が6~7日に開催される。大半の市場関係者は「今回の金融政策は現状維持となりそうだが、次の30日の会合では量的金融緩和の可能性がある」との見立てだ。日銀の黒田東彦総裁の会見が“次”につながる内容になるにかどうかに関心が集まりそうだ。
 さらに、7日には内閣改造が実施される。一部には、経済閣僚などの主要ポストは留任が予想され新鮮味に欠けるとの批判はあるものの、来年の参院選への対応はもとより、差し迫った「郵政3社」のIPOに向けて、株式市場の“環境改善”への動きも想定されるところだ。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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