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【市況】メディア効果もあり「くりっく365」「くりっく株365」ともに証拠金預託額は上場来最高


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、9月の取引数量は前月比9.8%マイナスの355万9649枚。1日の平均取引数量も16万1803枚と前月比では13.9%のマイナス。ただ、月末時点の証拠金預託額は前月比+929億円の4045億円と大幅に増加。月末時点ベースでの上場来最高を更新した。

一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、9月の取引数量は前月比19.4%マイナスの78万0560枚。1日平均取引数量に関しては前月比23.1%マイナスの3万5480枚となったが、月末時点の証拠金預託額は363億円と「くりっく365」同様、上場来最高となった。

9月は8月末の相場急落の余韻が続いたことで、日経平均は上下1900円ほどの大きな振れとなった。一方、ドル・円は米金利引上げの時期を見極める動きが強まったことで動意薄となり僅か3円未満の小動きに。ただ、一部メディアで「くりっく株365」が取り上げられたことで知名度が向上したことから「くりっく365」「くりっく株365」ともに証拠金預託額は上場来最高となった。

10月も引続き米金利の引上げ時期を見極める動きが強まりそうだが、日本では6-7日、30日の2回、日銀による金融政策決定会合が開催される。足元の景況感の低迷を受けて、市場では追加の金融緩和を期待する声が高まっている。本命は30日と見られているが、6-7日、30日前にはボラティリティ上昇を狙い「くりっく365」「くりっく株365」ともにポジションを取る動きが活発化すると見られる。

《MT》

 提供:フィスコ

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