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【通貨】今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表前でポジション調整的な売買が増える見込み


1日のドル・円相場は、東京市場では119円76銭から120円28銭でやや堅調推移。欧米市場でドルは一時119円49銭まで反落し、119円92銭で取引を終えた。

本日2日のドル・円は120円前後で推移か。9月の米雇用統計の発表を控えて、アジア市場ではポジション調整的な売買が主体となる可能性がある。ただし、119円50銭近辺には短期筋や個人勢のドル買い注文が残されており、ドルは119円台後半で下げ渋る見込み。

2日に発表される9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+20.0万人程度、失業率は5.1%と予想されている。非農業部門雇用者数が市場予想と一致するか予想を上回った場合、年内利上げは決定的との見方が広がりそうだ。9月の平均時給は前年比+2.4%と予想されており、8月実績を上回る可能性があることも年内利上げを後押しする要因となる。

ただし、失業率が予想に反して上昇した場合、10月利上げの可能性は大幅に低下し、リスク選好的なドル買いは縮小する可能性がある。外為市場では年内利上げは織り込み済みとなっており、9月の米雇用統計が予想を上回る強い内容でなければ、主要通貨に対するドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

《SY》

 提供:フィスコ

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