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【市況】短観9月調査を受けて追加緩和への思惑が高まる/後場の投資戦略


日経平均 : 17690.70 (+302.55)
TOPIX  : 1438.93 (+27.77)

[後場の投資戦略]

 日経平均は上げ幅を拡大させており、一昨日の下落局面で空けていたマドを埋めている。ボリンジャーバンドでは-1σを上回ってきており、中心値(25日)辺りへの意識が高まりやすい。週足形状では長い下ひげを残しての陽線形成に変わる可能性があり、週足の一目均衡表の雲下限からのリバウンドなど、目先底を意識させてくる形状となる。短観9月調査の結果を受けて、経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で、追加緩和に踏み切る可能性が高まっている。
 セクターもこれに関連した業種が上位に位置しており、市場の期待が表れているようである。一方で、参加者は限られていると考えられ、過剰な反応をみせてくる銘柄も少なくない。科研薬<4521>はクレナフィン(爪白癬薬)の競合品の開発動向が一部で伝わり、15%を超える大幅な下げとなっている。建設株については清水建<1803>のCB発行の報道を受け、他の建設株にも需給悪化を警戒した売りが波及する格好である。資金の逃げ足も速いため、好悪材料によって明暗がはっきりしそうである。(村瀬智一)
《FA》

 提供:フィスコ

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