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【市況】<株式トピックス>=ボラティリティの高さを機関投資家も警戒

 30日の東京株式市場は終始買い優勢の推移となった。主力株を中心に広範囲に買い戻しが進み、日経平均株価は一時500円を超える上昇をみせ、終値は、前日比457円31銭高の1万7388円15銭と急反発した。前日の米国株市場で9月の消費者信頼感指数が事前予測を大幅に上回り、NYダウ平均株価が反発したことで、リスクオフの流れに歯止めがかかった。
 市場で話題となっているのは、8月下旬以降1カ月以上にわたって続いている“極めてボラティリティ(価格の変動性)が高い状態にある日経平均株価の動き”だ。市場関係者からは「最近の東京株式市場は、世界で最も乱高下している市場の一つといえる。このところ1日で400~500円程度の高安のは当たり前の感覚となってきた」との声が聞かれる。
 このボラティリティの高さへの警戒感から、個人投資家離れは依然から指摘されていたが、ここにきて国内外の機関投資家による日本株売却の動きが目立っているという。
 中堅証券の投資情報部では「中東やアジアの政府系ファンドでは、その運用状態が国家財政に直接影響するだけに、ポジション管理を厳しくしているところも多く、乱高下を嫌って日本株の組み入れ比率を低下させる動きもあるようだ」としている。(冨田康夫)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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