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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月30日

 9月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比457円高の1万7388円だった。取引時間中は上げ幅を500円超えまで広げる場面も。昨日に急落した反動や月末によるドレッシング買いなどが入ったようだ。急反発したことで目先の下値不安はやや後退したが、短期筋の売買ばかりで株価の落ち着きどころはなかなか見えない。

 昨日の米国市場は消費関連の指標改善を受けてダウ平均が小反発した。前日に大幅下落した反動もあった模様。ただ、相場の上値は重く、取引時間中は何度となくマイナス圏に落ちる場面も見受けられた。ハイテク株への換金売りは続き、ナスダック指数は6日続落となっている。さて、昨日の急落から一転してリバウンドの動きとなった東京市場は、日経平均が1日にして1万7000円台を回復する展開となった。一時は1万7500円のフシ目に接近するまで買い進まれたが、出来高が昨日より減っており、一気の大台超えとはならなかった。寄り前に発表された8月の鉱工業生産は予想を下回る結果となったが、今日の相場に与えた影響はほとんどなし。ただ、国内の生産が7-9月も弱い方向となり、マクロベースの不透明要因として今後はネガティブに意識されそう。そうした意味でも明日の日銀短観は注目される。個別では4-9月利益を上方修正したフォスター電 <6794> が大幅高。一方、海外企業買収を嫌気してJT <2914> が急落している。(ストック・データバンク 編集部)

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