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【市況】30日の株式相場見通し=急落の反動で買い優勢、海外株横にらみも自律反発へ

 30日の東京株式市場は、ここ一両日の日経平均株価急落を受けていったんリバウンドに転じる可能性が高い。
 日経平均は直近2日間合計で950円余りの下げをみせ、29日引け値現在で25日移動平均線との下方カイ離は6.8%に達している。さらに、東証1部の騰落レシオも71%台と依然売られ過ぎゾーンにある。欧米株市場の動向次第で、朝方は軟調な地合いとなる可能性もあるが、それでも売り物をこなし、自律反発局面を迎える公算が大きい。
 29日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比47.24ドル高の1万6049.13ドルと小幅反発した。9月の米消費者信頼感指数が103.0と市場予想平均の96.1を大きく上回り、前月に対して上昇したことなどが好感され、買い優勢となった。ただ、買い一巡後は、10月2日の米9月雇用統計など、主要経済指標の発表が相次ぐことから、手控えムードが強まり上昇幅を縮小した。また、原油先物価格の反発も買い支援材料となった。ナスダック総合株価指数は、前日比26.648ポイント安の4517.321と6日続落した。
 30日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=119円80銭台での推移となっている。
 日程面では、取引開始前の8月の鉱工業生産指数速報が注目される。取引時間中は8月の建設機械出荷額や自動車生産・輸出実績、住宅着工戸数なども予定されている。海外では9月の独失業率や8月のユーロ圏失業率、米国では週末の雇用統計に先駆け9月のADP全米雇用リポートが発表され、これも市場の視線を集めそうだ。(冨田康夫)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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