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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月29日

 29日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比714円安の1万6930円で、今年1月16日以来の安値をつけてきた。中国景気への警戒感が再び高まり換金売りが増加。日経平均は直近の安値を割ったことで下げに加速がついてしまった。米国株の下げも大きく、世界は中国発の懸念材料にまたも振り回されている状況だ。

 昨日の米国市場は中国の経済指標の悪化を嫌気してダウ平均が大幅反落。8月25日以来約1カ月ぶりの安値で取引を終えた。中国の景気減速が止まらず改めて世界景気への懸念を織り込むような展開に。リスクマネー離れはIT株、バイオ株への換金売りに象徴されるように、ナスダック指数の大幅下落にも表われている。さて、そうした中国景気懸念に端を発した株式の換金売りは東京市場にも波及し、本日の日経平均は寄り付きから1万7500円のフシ目を割れる下放れの動きに。第一汽船の民事再生法申請や、サウジアラビアが投資資金を引上げているなどの一部報道も売り材料となり、日経平均は今年4番目の下げ幅を記録してしまった。改めて中国を売る動きとなってしまったことで、日経平均の下値メドは1万6500~6000円まで見なければならなくなったが、ここは昨年10月の日銀の大規模追加緩和を受けた価格帯でもあり、何かしらの政策が発動されやすい水準。チャート面でも底入れしやすいところである。(ストック・データバンク 編集部)

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