市場ニュース

戻る
 

【市況】明日の株式相場見通し=買い材料難で手控え、売買代金減少を懸念

 あす(29日)の東京株式市場は、引き続き買い手掛かり材料が不足するなかで、日経平均株価は続落となりそうだ。ただ、1万7500円水準が接近すると押し目買いが入ることから、大幅下落となる可能性はなさそうだ。
 きょうは9月期末の配当権利落ち日で、日経平均の落ち分は110円強と試算され、前週末比実質プラス圏で推移する時間帯もあった。ただ、後場に入ると株価指数先物主導で売りが優勢となり、一時300円を超える下落幅となる場面もあった。
 市場関係者からは「全般相場は外部環境への懸念などにより手控えムードが強まり、売買代金は減少傾向にある。ただ、業績上方修正など明確な好材料が出た銘柄については、積極的に評価して買い進む傾向が鮮明なことも確か。個別銘柄に対する投資意欲は健在な面もある」との見方も出ていた。
 28日の東京株式市場は、前週末大幅高の反動もあって売り優勢に終始した。日経平均株価終値は、前週末比235円40銭安の1万7645円11銭と反落。
 日程面では、安倍首相が国連総会で一般討論演説、14年の工業統計調査速報、8月の都市ガス販売実績に注目。海外では、7月の米S&Pケースシラー住宅価格指数、米グーグル新製品発表会が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均